【欧州・海外サッカーニュース】アルベルト・ザッケローニ氏は、インテル(セリエA)がチャンピオンズリーグ(CL)で決勝トーナメントに進出していれば、主役となれるはずだったと主張する。
元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が18日、イタリアのサッカー情報サイト『TuttoMercatoWeb』のインタビューに応じ、インテルやセリエA全般について見解を示した。
今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)において、決勝トーナメントに勝ち進んでいたセリエA勢のユヴェントスやアタランタ、ラツィオはラウンド16で全滅。現在、リーグ戦で首位を走るアントニオ・コンテ率いるインテルに至っては、グループステージ最下位で敗退してラウンド16に駒を進めることすらできなかった。セリエAのご意見番のザック氏は、持論を展開する。
「インテルにはCLで競えるだけの戦力はあった。投資を行ってチームを強化し、もはや成熟したチームに成長した。クオリティは高く、現代において欠かせない縦へのカルチョを展開する。つまりインテルは、CLにおいて主役になることができたはずだった」
「インテルがすでに敗退してしまった理由は私が考える限り、“クオリティ”ではなく“自信”にあると思う。現在のような“自信”が、敗退した時点においてはチームになかった。おそらく近年、タイトルを獲得できない年が続いてこういった面において何かを失っていたのだろう」
続いてザック氏は、現在のセリエAについて問われると、自身の見解を示した。
「他のリーグと比較するとより戦術が重視されてきたが、最近は新たな道が模索され始めている。守備面により気を配っている点に変わりはないが、現在は最終ラインからビルドアップしたり、より前方でボール奪取を狙ったりする傾向がある。ただ最終ラインからのビルドアップは失点が増える場合もあるので、必ずしも良いと言えないがね。セリエAは現在、変化の途上にあるように思う」
最後にザッケローニ氏は、FWズラタン・イブラヒモヴィッチやFWクリスティアーノ・ロナウドなど35歳以上の選手が活躍する現状についても「問題かもしれないが、彼らにはクオリティがある。そしてクオリティは重要なものだ。ただ、彼らが決定的な役割を果たせるのは、他の選手たちが運動量をこなすことで彼らのクオリティを引き出している部分もある」と述べた。
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